もっと西と南を知りたくて

23年酷暑の夏を車でトロトロ

Day13(19-8-23)大分-土佐清水

昨晩はマアマア寝れたが、前期高齢者の朝は早い。4時起き。ブログをアップさせて、コーヒー飲んで、シャワーを浴びたら出発だ。6時発。朝一番のフェリーで四国に渡ります。佐賀関(このあたりは関サバで有名)の港に向かいながら、「始発のフェリー」という単語が頭に浮かび、昭和演歌調の最初のフレーズが即興でできた。「始発のフェリーで~~私は旅に出ます~~~♪ 別れた男の~~面影振り払い~~♪」。題して「女は一人四国に行くの」。始発のフェリーなのに車が多い!

佐賀関7時発。70分の船旅で対岸の三崎港へ。10100円。

佐賀関港出発 ーー 三崎港到着

で、驚いた事にこの海上ルートはフェリーでも国道扱い。国道197号線。フェリーの会社の名前も「国道九四フェリー」だった。

四国に上陸して尾根伝いの道(佐多岬メロデイーライン)を行く。佐多岬って、ここ愛媛県と鹿児島大隅半島の先にあるんだね、紛らわしい。ちょっと行くと仰々しい見晴らし台が。

ここは青色ダイオードノーベル賞物理学賞を受賞した中村修二さんが下の町で生まれ育った所らしい。

朝方でまだ海が青くないのが残念。

さてまたしばらく行くと、道の駅「瀬戸農業公園」という所から見た瀬戸側の写真がこれ。少し海が青くなってきた。

そこを出発すると、突然道路がメロディーをかなで始めた。「あ~~~だからメロディーラインと言うのか!」とここで納得。さてここで問題です。どんな曲をかなで始めたのか? 考えてみてください。答えはこれ。

https://www.youtube.com/watch?v=Ddp6ZMtll18

「~~~丘の道」までかなでていた。最初、スピードを上げていて車がちょっと左にずれて聞こえにくかったので、再度後戻りして既定の50㎞/hで走るとバッチリ聞こえた。何か得した気分だ。そして、今地図を見ていて気づいたけど、もうちょっと行った先の反対車線では「うみ」をかなでるらしい。試せば良かった!! 何か損した気分。

で、八幡浜港に到着。海からすぐ山になっていて、そこはすべてミカン畑だ。

だから、八幡浜港の郵便ポストもみかん色。

さてこれからどうする? 今日の最終目的地は足摺岬だけどまだ時間がある。ナビの地図で海沿いの岬を適当に指定して行く事にする。

なんかかなり移動したな~~と思っていたら、興味深い看板を見つけたので行って見ることにした。

あの「紫電改のタカ」の紫電改です。ここでまた戦争の歴史に出会うとは!二十歳前後の特攻隊員の話に触れる度に涙が出てきます。

この紫電改は海に沈んでいたものを昭和53年に発見し引き上げたものらしい。私が二十歳の時にそんな出来事があったとは。詳細は以下で。

沈んでいた海がこのあたりです。この紫電改展示室の高台から見れます。

で、さらに進むと「石垣の里 外泊」という看板が。あっ!! これはいつかテレビで見たことがある。山と海に挟まれた狭い空間に、石垣を積み上げ上の方まで家々が建っている!

ここは幕末に人口が増えてしまった隣の中泊という集落の指導者が、次男三男を対象に山を越えたこの場所を開墾を奨励してできた集落らしい。ここで出会うとは!

そしてやっと目指す岬に到着。海沿いの道が遠かった!高茂(こうも)岬といいます。

ここからの眺めは、日の光の具合で、まさに「息を飲む」絶景でした。世慣れしてしまった前期高齢者(経験を積んだ壮年の男とも言う)さえも、感動してしまった海がこちら。四連発のサービスです。

そして驚いたのが、この行程ルートをマイマップで作成している今です。この高茂岬は私が”行きたい”とナビで指定したつもりの場所と全く違っていたという事実を知ったのです。行こうと思ったのは、ずーっと北の岬(大崎鼻公園)でした。
しかし、間違えて行ったこの道で「紫電改」に涙を流し、「外泊」に出会い、そしてこの「高茂岬」で息を飲むことができたのです。ここで私は悟ってしまいました「これは人生と同じだ!!」と。「計画通り行かなくても、それはそれで人生は生きる価値があるもんだ!」と。。。。ちょっと違うかな。。。。「人間万事塞翁が馬」だと。これもちょっと違うかな。。。要検討。

さて行ったという証拠固めのため、途中の宿毛駅へ。日本中、首都圏を除いて全ての県庁所在地以外の街はシャッター街になっています。今更ですが。。。

足摺岬の手前に、「ジョン万次郎記念館」というのが在って寄ってみました。何か遺品があるわけではななく、お話中心の展示でした。ジョン万次郎はここ土佐清水で生まれました。

でやっとのことで足摺岬に到着。「足摺岬」という看板を撮らなかったので、ここがどこの風景なのかわからないのが難点ですが。。。確かに足摺岬です。高茂岬の絶景を見た後には、「あっ、そう!」という感じでした。

夕方5時なのにまだ30度越え! 「これでキャンプも車中泊もないだろう!」という心の声に押されて、今日は宿を用意。足摺岬の近くに用意した宿のはずだったけど、来た道を25㎞ほど戻ってしまった。これもまた人生~~♪と

この威風堂々、古色蒼然、昭和レトロとした立ち姿はどうでしょう!感動ものです。風呂・トイレ別ながら、エアコン付き、Wifi完備、素泊まりで五千円以下ならキャンプや車中泊をしている場合ではありません。「ポツンと私一人の宿泊客」かと思いきや、沢山の家族連れが来ていました。恐るべし「ホテル南国」。

走行距離:302㎞

走行ルート: 

www.google.com